解体工事を検討する際、どんな情報を用意すれば見積もりしてくれるのか?
そういった考え、あると思います。
今回は、見積もりに必要な情報にはどういったものがあるのか?詳しく解説いたします。
下の情報のみで大丈夫(簡易版)
もちろん専門的な書類や情報が集まっていれば、正確に見積もりを出してくれますが、素人が集めるのは難しい場合もあります。
その場合、以下のような簡単な準備だけでも問題ありません。
見積に最低限必要なもの(簡易版)
下の内容があれば、最低限、解体業者は、見積もりが可能です。
建物の住所
- 解体する建物の所在地を伝えるだけでOK!
建物の写真
- スマホで建物の外観や周辺を撮影するだけで十分です。
建物の概要
- 木造か鉄骨造か、階数、だいたいの広さ(坪数や部屋数)を教えてください。
解体後の希望
- 「更地にしたい」や「新築予定」など簡単に伝えればOKです。
これだけでも業者が現地調査を行い、必要な情報を補ってくれます。また、どうしても不明な点があれば、見積依頼時に「何を準備すれば良いか教えてほしい」と相談すれば、業者が親切に案内してくれるはずです!
無理なく始められるので、まずは気軽に相談してみましょう 😊
正確な見積書を作成する場合
もっと正確な見積書がほしい場合は、下のような情報が必要となります。
解体工事の見積もりを依頼するなら、以下の情報や資料を準備しておくとスムーズです。これにより、正確な見積書が作成され、業者とのやり取りも円滑に進みます。
建物に関する基本情報
解体工事の見積もりを正確にするために、建物に関する基本情報を整理しておくことが重要です。以下に項目ごとに詳しく説明します。
建物の構造
木造(W造)
柱や梁が木でできた建物(一般的な戸建て住宅など)。
鉄骨造(S造)
柱や梁が鉄骨でできた建物(店舗や倉庫に多い)。
鉄筋コンクリート造(RC造)
柱や梁がコンクリートと鉄筋でできた建物(マンションや大型ビルに多い)。
その他の構造
軽量鉄骨造や混構造(RC+木造など)。
建物の階数
地上階数
平屋、2階建て、3階建てなど。
地下階数
地下室がある場合はその階数も記載(解体費用に影響するため)。
延床面積
建物全体の面積(坪数または平米数)。
例:延床面積100㎡(30坪)。
図面がなければ、部屋数やおおよその広さでもOK。
築年数
建築された年を記載。
築20年以上の建物はアスベストの可能性があるため、業者が特に注意します。
建物の用途
住居用:一般住宅。
店舗・事務所:商業用建物。
倉庫や工場:特殊な設備がある場合はその内容も伝える。
その他:空き家や兼用住宅(店舗+住居)など。
屋根の素材
瓦、スレート、金属など。
素材によって処分費用が異なる場合があります。
敷地の状況
土地の広さ
敷地全体の広さ(平米数や坪数)。
敷地形状
長方形、L字型など。特殊な形状の場合は業者に伝えると良い。
敷地の周辺状況
前面道路の幅:大型車が入れるかどうか。
隣接建物との距離:作業スペースの確保が必要。
準備が難しい場合
正確な情報が用意できない場合でも、分かる範囲で情報を伝えれば大丈夫です。業者が現地調査を行い、詳細を補って見積もりを作成してくれます。
気軽に相談できる業者を選ぶことが大切です!^^
建物や敷地の写真
解体工事の見積もりにおいて、現地の状況が分かる写真は非常に重要です。以下に撮影のポイントと種類ごとに詳しく説明します。
建物全体が分かる写真
撮影ポイント:
- 建物の全景が収まるように少し離れた場所から撮影します。
- 正面だけでなく、可能であれば側面や裏側も撮影してください。
目的:
- 建物の大きさや構造、外壁の状況を確認するため。
敷地周辺の状況が分かる写真
撮影ポイント:
- 敷地の入口や境界線が分かる写真。
- 敷地と道路の接続部分(門や車庫の写真など)。
- 隣接する建物や土地との位置関係が分かるように撮影。
目的:
- 工事車両が進入可能か、隣接する建物への配慮が必要かを判断するため。
道路の幅や状況が分かる写真
撮影ポイント:
- 敷地に面している道路を撮影(幅が分かるようにする)。
- 道路上に電柱や障害物がある場合は、それも写してください。
目的:
- 解体機材やトラックが通行可能かを確認するため。
敷地内の設備や障害物の写真
撮影ポイント:
- 井戸、倉庫、カーポート、庭石、塀、樹木など敷地内にある設備を撮影。
- 障害物(不要な物置やゴミの山など)がある場合は、その量が分かるように撮影。
目的:
- 解体対象外の物や撤去が必要な物を把握するため。
建物内部(必要に応じて)
- 撮影ポイント:
- 室内の写真は必要に応じて撮影(特に残置物が多い場合)。
- 天井や壁の状態、家具や家電が残っている場合はその量が分かるように撮影。
- 目的:
- 残置物の撤去費用や室内解体の手間を見積もるため。
撮影のコツ
スマホでOK
高性能なカメラは不要。スマホで十分です。
明るい時間帯に撮影
昼間に撮影すると建物の状態が分かりやすいです。
複数方向から撮影
1箇所だけではなく、異なる方向から複数枚撮影します。
全景とアップのバランス
建物全体と、気になる箇所(劣化や特殊設備)はアップでも撮影。
写真が撮れない場合
撮影が難しい場合でも、見積を依頼する業者が現地調査に来て写真を撮影してくれることがほとんどです。無理に自分で全て撮ろうとせず、「状況が分からないので調査をお願いします」と伝えるだけでも問題ありません。
写真があると見積がスムーズですが、業者と協力しながら進めることが大切です!
図面や書類
解体工事の見積もりやスムーズな作業のために、可能な範囲で建物に関する図面や書類を用意しておくと便利です。以下に、どのような書類が必要で、それぞれが何に役立つかを詳しく説明します。
建築確認申請書
内容:
建物を建てる際に行政に提出した書類で、建物の構造や延床面積、用途などが記載されています。
用途:
- 建物の構造(木造、RC造など)や面積を正確に確認するため。
- アスベスト調査が必要な建物かどうかを判断する材料となります。
入手方法:
建築時の施工会社や自治体(市役所、区役所)で確認できます。
配置図
内容:
- 建物が敷地内のどこに建っているかを示す図面。敷地の形状や建物の配置がわかります。
- 用途:
- 解体工事範囲を明確にするため。
- 隣接する建物や道路との位置関係を把握するため。
- 入手方法:建築確認申請書に含まれていることが多いです。
敷地図
内容:
敷地の形状、面積、境界線、隣接する土地との位置関係を示した図面。
用途:
- 解体対象範囲が正確に確認できる。
- 境界線や隣接建物への影響を予測するため。
入手方法:
土地登記簿や測量図から確認可能です。
登記簿謄本
内容:
土地や建物の所有者情報、構造、面積が記載されている法的な書類。
用途:
- 所有者確認(解体許可を得るために必要)。
- 建物の構造や面積を確認する。
入手方法:
法務局で取得可能。
準備が難しい場合
これらの書類が手元にない場合でも、業者が現地調査を行いながら不足情報を補うことが可能です。特に建築確認申請書や図面がない場合は、「手元に資料がない」と業者に伝えれば、代行で調べてくれることがあります。
無理なく、分かる範囲で準備を進めれば大丈夫です!
まとめ
今回は、見積もりに必要な情報にはどういったものがあるのか?詳しく解説いたしました。
簡易的な見積もりなら、住所、写真、概要、解体後の希望などが分かれば、それらを解体業者に伝えるだけで、だいたいの金額で見積もりは可能です。
正確な見積もりを依頼する場合は、上のような詳しい情報が必要です。
もし上の情報の準備が難しい場合でも、解体業者に「調査をお願いします」と依頼すれば、やってくれる業者がほとんどです。
気軽に相談できる解体業者を選びましょう。そういう解体業者ならトラブルも少なくて安心です。